旧花脊峠への林道分岐にある芹生ロッジ付近にカブを止め、雲取山の三ノ谷出合を目指す。
芹生~三ノ谷~雲取山(911m)~雲取山北峰(910m)~雲取峠~ハタカリ峠~地蔵杉山(899m)~寺山峠~860地点~一ノ谷~芹生
芹生から三ノ谷に向かう林道沿いの自然林が美しい。
直径約40cmの杉も圧巻の林立
三ノ谷を目指して林道を上る。林道沿いにクリンソウの群生があったが花はまだ。
林道は一ノ谷の流れにぶつかる。その約20m手前にある左手のゲートから三ノ谷に北へ入る。
三ノ谷は残念ながら林道だったが谷は美しい。しばらく林道を上って右に現れた谷に入る。
美しく歩きやすい谷を遡る。
なんとも気持ちの良い谷
流れに見入ってしまう。
新緑の空を見上げる。
四本杉の所で、さらに右の谷に入り、いよいよ雲取山の頂を目指す。
谷はすこし様相を変える。
この谷では早くもクリンソウが咲いている。
谷がまさに華やぐ。頂上まで、あとひと登り。
木々にほど良く囲まれた明るく美しい雲取山の山頂でひと息つく。1966年に遭難された方のケルンを見て、十数年前に花脊別所から登ったことを思い出した。気を引き締め直して先へと向かう。
雲取峠の広場に出る所で、雲取山北峰の標識があった。北峰?以前来たときはピークの一つと思い通りすぎたが、北峰に立ってみたい…。雰囲気の良い登山道に期待がふくらむ。
標識から10分足らずで雲取山北峰に着く。久しぶりに感動する爽快な山頂。目の前には今から歩く稜線、右奥は滝谷山、遥か先には比良山系が連なる。
山頂の若い木立には小鳥が多く、数種類の鳴き声に包まれる。
ここで長居がしたくなり、まだ10時だが弁当を広げる。
ようやく腰を上げて、雲取山北峰を下りると直ぐに雲取峠、竹次谷の方に小屋がある。
京府大WV りょうぶの小屋、かなり傷んでいるけれど煙突は真新しい。
雲取峠に戻りハタカリ峠を目指し尾根に乗る。ここも美しい道が続く。
ハタカリ峠、「北山の峠」で著者の金久昌兼氏は、峠の一ノ谷側に古道がはっきりと残るので、別所と山国を結んだのではなかろうかと推察した峠である。(一ノ谷側から撮影)
ハタカリ峠のすぐ東から稜線に乗って寺山峠に向かう。一旦、稜線を離れて地蔵杉山に登る。木々がうっそうと茂る山頂でお地蔵さんを探したが見当たらなかった。
稜線に戻って直ぐ、大きな小屋がある。
京都産業大学 凌雪荘、綺麗に手入れされている。
静かな稜線を歩く。
ヤッホーポイントなる場所、小声でヤッホーとつぶやく。
一ノ谷側から見る趣きある寺山峠、しかし向こう側は残念ながら林道がバッサリ横断している。
寺山峠から南南西に続く稜線を歩いた後、この谷で下りる。急に標識が無くなったので、一旦、先に進み様子を見るが戻りこの谷を西に下る。
すぐに植林地となる。
右手の谷から、一ノ谷に下り立つ。
振り向いて、左からのニノ谷と一ノ谷との出合を撮る。
近くの貴船界隈は蝶やトンボの宝庫と聞く。珍しい種類なら嬉しいとトンボを撮るが名前はわからない。
美しい流れが続く。
三ノ谷に近づいた所にもクリンソウが咲いている。
林道をテクテク歩いて芹生ロッジまで戻ると北山歩きの相棒、カブが健気にじっと待っている。
山間部の静かな道路に現れた貴船神社の人混みを、カブですり抜け家路に着いた。